付加給付等の保険が不要な理由

付加給付等の保険が不要な理由

まだ悩んでいるあなたのために、個別保険ごとに少しだけ要らない理由を簡単に説明します。

【 終身保険は不要 】

理由1 50代以降は死亡保障は不要

末子が生まれた時に最も大きな保障が必要になり、その後は徐々に必要額が 減ります。30才前後で子どもをもうける一般的なケースでは、40才代半ばでほぼゼロ(不要)になります。死亡保障が必要なおおよその目安は、末子誕生から15年前後です。不要な時期に保険料を払うということは、その保障に相当するお金を捨て続けることになります。

理由2 お金が必要なのは生きている間です。

保険のプロの言いなりになって、お金を将来の死亡時の後ろに後ろに送り続けた結果、かんじんな現役時が貧乏になって、生活に困っている。そんな家計もあります。必要な期間の必要な補償だけ確保して、貯蓄した方が絶対お得です!

【 保険の貯蓄性はほとんど不要 】

終身保険や養老保険の資産性のある保険で1999年3月までに契約した保険いわゆる「お宝保険」以外はメリットなし。新規契約は不要。

理由1 「保険の利率」は、払った保険料から経費を引いて残ったお金に適用されます。

「預金の金利」は、預けたお金そのものの金額に適用されますが、「保険でいう利率」は、まったくちがいます。「払ったお金」をそのまま運用する利率ではなく、「払ったお金から経費を引いた分」の運用利率になります。ですから、預金は0.5%、保険は2%だとしても、「保険が有利」と考えるのは、間違いだと言うことです。積み立ての積もりで途中解約すると間違いなく元本割れしますし、払ったお金の一部しか運用されていない積み立てが「貯蓄代わり」と言うのには無理があります。金利が高かった頃は、満期金が払込保険料の総額を大きく上回る時代がありました。これが保険の「貯蓄性」を広めた原因ですが、ただ単に時代が良かっただけです。ですから、金利の高かった1999年3月以前の契約以外は、貯蓄性を考えない方が無難です。

理由2 保険会社破綻時、貯蓄性保険は減額される。

数十年先までの長期の契約です。その間に保険会社が破綻したらどうなるでしょう?過去の破綻例では、掛け捨ての保険は被害がほとんどありませんでした。(定期保険等)

逆に貯蓄性の保険はモロに減額になっています。(個人年金・養老保険・終身保険等々)

一方ご承知の通り預金は、1金融機関当たり1千万円とその利子分が保証されます。貯蓄性では当然預金には勝てません!

【 障害者になっても、一生手厚い保障がある。 】

働けない状態になった場合の収入保証、国民皆年金。

障害基礎年金

国民年金に加入している間に初診日(障害の原因となった病気やケガについて、初めて医師の診療を受けた日)のある病気やケガで、法令により定められた障害等級表(1級・2級)による障害の状態にある間は障害基礎年金が支給されます。 遺族基礎年金は子どもが高校卒業後、なくなりますが、障害基礎年金は本人が死ぬまで給付されます。

【 ガン保険 】

2人に1人かかるガンへの備えは必要か?

「2人に1人」はガンにかかると言う事実を示しているのは、がん研究振興財団が出している「がんの統計07’」の「年齢階級別罹患リスク」と言う表です。この表では男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんに罹患する事が分かります。やっぱり、備えた方が安心だ!と思ったあなたは、保険会社の思うツボです。まさに国民的な大病ですが、年齢別に詳しく見てみると次のことが分かります。

★ 50才前にがんにかかる人、男性2.2%、女性4.4%(95から98%の人はがんにかからないと言うこと)

★ 64才までにがんにかかる男性11.4%

★ 69才までにがんにかかる男性18.0%

★ 74才までにがんにかかる男性25.0%

★ 79才までにがんにかかる男性33.0%

2人に1人がかかるのは、85才以降になって初めて出てくる確率です。女性の場合はもっと低い確率になっています。保険会社のCMやパンフレットは不安をあおりすぎです。

現在のもっとも売れ筋のがん保険は、「診断一時金100万円、入院給付金一日1万円」と言うもの、30才から60才まで加入したとした場合、保険料総額は、百数十万円〜2百数十万円になります。一方、受け取る給付金は、入院が1ヶ月とした場合で診断一時金100万円、手術給付金20万円、入院給付金30万円としても、だいたい保険料総額以下になります。

月々数千円ずつでも貯蓄すれば対応できる金額です。ただ、診断一時金の100万円は他の給付金に比べて、いち早く闘病生活に役立てることが出来るので、自由設計のがん保険があれば、検討する価値はあります。

【 学資保険 】

子供が生まれたら「学資保険」?

進学時に一時金を確保できる学資保険の人気は高いのですが、使用目的に応じて貯蓄が出来れば必要ありません。ただ、そういう人ばかりではないので以前人気なのでしょう。ただ最低限、保険料の総額と入学祝い金や満期金の総額は必ず比べて下さい。貯蓄性ではやはり貯金には適いませんし、「お宝保険」以外はお薦めできません。よって、新規加入は十分検討した方が良いでしょう。

また、「養老資金」「育英年金」と言った名称で保険者(世帯主)の死亡保障が付いている学資保険もあると思いますが、別途「本格的な保障」の保険に加入しているはずです。保障の重複の見直しもせずに付加機能を付けて保険金を高くしていること自体が無駄なのです。あなたが学資保険に加入する時、必要保証額に基づいてすべての死亡保障保険のプランを見直ししましたか?きっと保険会社もそんなプラニングはしてくれないはずです。それでも加入を検討するのであれば、次の無料シミュレーションを活用し、複数社の払戻率・保険料を比較検討してみて下さい。「お宝保険」が見つかるかも知れません!

【 その他のウソ 】

◆ 保険料の安い若いうちに加入すべし!

終身医療保険の場合、分割払い回数が多い分安くなっているように感じるだけです。特に、健康な若い頃はほとんど保険のお世話になることもありませんし、統計上1件あたりの入院給付金は10万円程度との実績値です。このために、年収の低い若いうちから延々と毎月一定額のローン返済に励むのですか?200万円以上の損失です!

◆ 病気になる可能性の高い中高年には有利?

結論から言うと要りません。

若者と同様200万円程度の保険料を短い期間に払い込むので、月々の掛け金は高くなりますが、病気になる可能性も高いので有利では?と考えていませんか? 200万円単位の先行投資を1万円単位の給付金で回収できますか?何回かは入院することがあるかもしれません。手術給付40万円で2ヶ月連続入院しても100万円しか回収できません!あなたはもっと病気になると思いますか?もし不安ならどうぞご自由に200万円の安心ローンを組んで下さい。。

◆ 女性にうれしい保険は、本当にうれしい?

結論から言うとやっぱり要りません。保険会社が商品を販売する際に。「女性が関心を持ちやすい。」ことを利用しているだけにすぎません。その分の付加機能が料金として高くなっているだけです。

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